歯周病治療について
多くの歯周病には「王道の治療の流れ」があります。
当院では、正しい知識を正しく実践し、確実な治癒を目指します。大切なことは、適切な診査・診断と、患者様お一人おひとりにあった治療計画です。歯科大学病院で培い、各学会認定医として認められた知識を生かし、皆様のお口の中を守っていきたいと考えています。
また、患者様ご本人に「歯周病がどういうものか」「なぜ悪くなったのか」「どうすれば良くなるのか」など、 知識を共有していただき、協力して治療を進めていきたいと思っています。
歯周病の進行
01
健康な状態
健康な歯と歯ぐきの間にはすき間が存在しません。
02
歯肉炎
歯の周囲に歯垢がたまり、歯ぐきに炎症が起こった状態です。この結果、歯と歯ぐきの隙間が広がります。
03
軽度の歯周炎
歯ぐきの炎症が進行し、歯を支える顎の骨や歯根膜が破壊される状態です。痛みを感じることもありますが、個人差があり、無症状の方もいます。
04
中度の歯周炎
炎症がさらに進行し、顎の骨が半分ほど溶けてしまった状態です。この段階では、歯のぐらつきが増し、食事にも支障をきたすことがあります。
05
重度の歯周炎
重度になると、影響はその歯だけでなく周囲の歯にも及びます。この段階では治療が難しくなり、抜歯が必要となることが多いです。
歯の抜ける原因の約4割は歯周病
「歯の抜ける原因はむし歯ですよね?」 まだまだ、このような声が多く聞かれることに驚かされます。
もちろんむし歯も抜歯の原因にはなりますが、実は最も報告されている原因は歯周病です。右のグラフは、2005年 全国2,000余りの歯科医院で行われた全国抜歯原因調査の結果です。(全年齢対象 参考:厚生労働省より)
当院の歯周病への取り組み
担当歯科衛生士制
治療のパートナーとして治癒までに時間がかかる歯周病治療だからこそ、「担当制」を導入する必要があると考えております。歯周病治療の成功のカギは「患者様」「歯科医師」「歯科衛生士」が三位一体となることです。
例外を除いた歯周病のほとんどは、時間をかけてゆっくりと悪くなった慢性疾患です。そのため、治癒にも時間がかかります。
ひがしうら歯科には、歯周病治療のパートナーでもある歯科衛生士が複数名在籍しており、それぞれの患者様ごとに担当の衛生士を決めるようにしています。
どんなことでも構いません。担当の歯科衛生士にお話しください。
歯周病治療の内容
01歯の表面の歯石除去
スケーリング歯の表面に付着した歯垢や、歯垢が固まってできた歯石の除去を行うことです。
特に歯石は普段の歯磨きでは取ることができないため、専門的な器具を使って除去していきます。
スケーリングは歯周病治療の基本であり、予防のためにも大変重要な処置と言えます。
02歯ぐき内部の歯石除去
ルートプレーニングいわゆる歯周ポケット、その奥に付着する歯垢や歯石を除去する処置がこのルートプレーニングと呼ばれるものです。ポケット内部の歯周病菌を取り除くことで、歯肉全体の炎症が軽減されます。
ときに麻酔下で処置を行うこともありますが、進行した歯周病を改善する上では欠かすことができない治療です。当クリニックの衛生士は、正しいルートプレーニングを行うため、定期的に外部講師より指導を受け、技術を研鑽し続けています。
03歯面清掃
歯の表面をツルツルにすることで、汚れや細菌が付着しにくい環境を作ります。
また、見た目や舌触りも良くなり、多くの方に喜ばれています。
使用するペーストも、衛生士がそれぞれにこだわり選んでおります。興味がおありの方は衛生士にお声がけください。
04リグロス
リグロスは、歯周病の進行で損なわれた歯周組織を再生する効果があります。この薬剤を使用する「歯周組織再生療法」という手術を行うことで、失われた組織を再生させ、歯周病による歯の脱落を防ぐことができます。リグロスを用いることで、組織の修復と歯の健康維持が可能となります。
定期検診
予防が全てひがしうら歯科では、削らないで良い大きさと判断したむし歯は、写真で記録をとり、削らずに経過を観察することにしています。上述の通り、一度削った歯は、横からむし歯になる可能性が高く、「いかに手をつけないか」が歯の寿命を左右するためです。 定期的にご来院いただき、むし歯の進行度合いを確認しながら、適切なタイミングで治療として介入したいと考えています。 お口のメンテナンス